みなさん仕事や勉強の時に眠くなった経験があると思います。ここぞ!という時に眠気に邪魔されて集中出来ない。そして、だらだらと時間だけが過ぎていく…。そんな経験が続くと嫌になります。僕もそんな経験は多くあります。
役者は限られた時間の中で台詞を暗記しなければなりません。そして、演じるときは集中力をぐっと上げてベストな状態へもっていくことが必要です。僕の場合は初めて台本を読む段階で集中力を必要とします。活字から想像して映像で見ることを大切にしているからです。可能であるならば一人の空間で視覚や聴覚による邪魔が無い方が良いです。そして、当然眠気による邪魔も。
どういった人にオススメか
この本は眠気によって仕事や勉強を邪魔され続けている人にオススメします。ただ単純に睡眠時間を増やせば良い問題ではないことを知りました。そして解明されつつある脳と眠気の関係をわかりやすく教えてくれます。実戦することも難しくはありません。自分の体の変化に敏感になることが大切だと思います。
起きて8時間後にやってくる眠気と改善策
朝、目を覚ましてから光を浴びた瞬間を起床の時間とします(本書はその理由も当然書かれています)。脳には眠る脳(大脳)と眠らせる脳(脳幹)があり、大脳に眠らせるシステムが強く働く時間帯が起床から8時間前後と22時間前後の2回と言われています。みなさんも、いつも眠くなる時間が決まっていて、それが8時間前後だったりしないでしょうか。僕はその通りだったので驚きました。
改善策を簡単に説明すると8時間後の眠くなる時間の前に仮眠を取ることです。仮眠と言っても布団を敷いて…という訳ではなく、座ったままで目をつぶるだけで良いのです。大切なのは視覚からの刺激をなくしてあげること。そして仮眠の時間も10〜15分がベストです。それ以上寝てしまうと夜間睡眠の脳波が出てしまうため夜の睡眠を食いつぶしてしまいます。逆に短いと睡眠負債を減らすことが出来ず効果がないそうです。
仮眠はした後はスッキリして次の作業に入ることができるので、積極的に実行しています。
他にも興味をそそる内容
目次から興味をそそられました。特に気になった目次を本書から引用させて頂きます。
第1章
やる気になるシチュエーションとは
睡眠を司る3つのリズム
第2章
タンスのカドに足の指をぶつけたら
アメを最後までなめずに噛んだら
第3章
晴れの日も雨の日も、起床後4時間以内に外を見る
第4章
知らずに溜まる睡眠負債
脳内の目覚まし時計を使いこなす
第5章
起床から11時間後に5分間、姿勢を良くする
第6章
右脳左脳の違いより前後が大切
グラフや絵による解説が多いため、わかりやすいです。読み終えてから今日まで実戦しているものがいくつもあります。実戦しやすい内容が詰まっているのも、この本の魅力の一つだと思います。 興味のある方は是非お試しください。