初めての台詞覚えはとても苦労しました。もちろん今でも苦労します。自分の長所と短所を理解してあげて、自分に合った台詞の覚え方を見つけてあげることが僕は大切だと思います。一日の時間の全てを台詞覚えに使うことができない僕は限られた時間の中で効率よく覚えていかなければなりません。
セリフ量
参考までに、初めていただいた役のセリフ量を調べてみました。全部で8シーンある台本で、僕の登場するシーンは3つです。1シーンあたり平均30個のセリフでした。(長いセリフ、短いセリフも1つとしました)時間で言うと1シーン5〜7分ぐらいの登場だと思います。台本上の台詞の数だけを見ると多く感じました。登場する時間だけみると短く感じます。僕はこの量を覚えるのに三ヶ月間もかかりました。
色々な覚え方
今までに僕が教わったり聞いたりした覚え方です。
- 自分の台詞を全て録音して聞いて覚える
- 相手の台詞を全て録音して聞きながら自分の台詞を言う
- 台詞を声に出して覚える(歩きながらの方が脳が記憶しやすいそうです)
- 台詞を声に出して覚える(色々な感情を付けて言う。泣きながら言う台詞でもわざと笑いながら言う)
- 台詞を声に出さずに読む(何度も読み、映画やドラマのように映像として覚える)
- 台詞を文字として覚える(ページ数と行数も覚える)
- 相手の台詞を紙に書き壁中に貼付ける(目に入った瞬間に自分の台詞が瞬時に言えるようにする)
最近は脳の仕組みも少しずつ解明されており、記憶するのに良い時間帯や環境があることがわかっています。聞いた話しですが、寝る1時間前に暗記して、6時間の睡眠を取るそうです。人間は6時間寝るとその日に起きた出来事を全て整理できるようです。そして目が覚めて、体も完全に起きた状態から1時間は暗記するのに適した時間だそうです。睡眠時間を削って覚える方法は実は良くないと聞きました。これからは人間の脳の仕組みも、台詞覚えのために勉強していきたいです。